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【2025/05/04 17:41 】 |
3/6 更新
パラレル設定 『花束をどうぞ』 の2話目と3話目を書いています。

話の長さは何話って書いてますけど書いてきりのいい所で投稿しているので特に意味はありません(ぉぃ

あと、誤字脱字は読み返して加筆したりしてるときに直してたりしてます(^^;
微妙に文章が増えたり消えたりしていることがありますけど気にしないでくださいね(汗


それと拍手コメントのカテゴリーを作ってみました(^^
各記事に 拍手 をつけているんですが、コチラで拍手した時に送れるコメントのお返事はこちらのカテゴリーで書かせていただこうと思います。
日記も平行で書くと大変なのでサン誕話のメッセージはコチラを使っていただけると分かりやすいです(^^
よろしくお願いします(^^

拍手[0回]

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【2010/03/06 23:25 】 | 更新状況
花束をどうぞ -3-
 サンジはうきうきと周囲に気味悪がられるぐらい上機嫌で残りの授業を受け終わると急ぎ足で駅前にある『オールブルー』という喫茶店へと向かった。
 サンジが生まれる前からあるというその店は中学生が一人で行くには少々抵抗格式が高い店ではあったが、サンジは祖父と何度かこの店に珈琲を飲みに来たことがあった。
「あっ! サンジくん、こっち!」
 今時珍しい自動でない扉を手で押し開けて店内に入ると同時に弾んだ少女の声に名前を呼ばれてサンジはその声の方へと顔を向けた。
「ナミ・・さん・・・」
「うん」
 ニコニコと仮想空間で出会った美少女がにこやかに笑いながらテーブルの前に立って手を振っている。サンジは一つ息を吐き出し、走ってきたせいでドキドキとうるさい心臓を宥めるとゆっくりとオレンジの髪の少女の待つテーブルへと足を向けた。
「急にゴメンね。用事とか本当になかった?」
「うん、大丈夫だよ」
 にっこりと笑顔で返したサンジにナミは良かったと言って楽しげに笑った。その笑顔に半ば感動しながら隣のテーブルと仕切られている衝立を回り込み、サンジはアッと言って小さく目を見開いた。
「あー、まあ、きっとゾロに文句言いたいんじゃないかな~と」
 ペロリと悪戯っぽく驚いた表情で固まったサンジにナミが苦笑を向ける。それにパチパチと数回瞬きを繰り返し、サンジは先程とは180度違って不機嫌な表情で目を閉じている男へと視線を向けた。
「てめぇ・・・・・」
 目の前で目を閉じ眠っているのかサンジのほうをチラリとも見ない男に、サンジはプログラム内での怒りを思い出してフルフルと拳を振るわせた。
「まあまあ、サンジくん。とりあえず座って、ね?」
 そんなサンジに気付いたのか慌てたように椅子を勧めるナミにチラリと顔を向けて、サンジは憮然とした表情を隠すことなく同じテーブルに腰を降ろしたのだった。
「こいつ、こんなだけど甘党なのよ」
 サンジの目の前にはアイスティー、ナミの前にはオレンジフロート、そしてゾロの前にはクリームソーダが置かれ、飲み物が並ぶと同時にナミの拳骨によって目覚めたらしいゾロがチビチビとスプーンでソーダの上に置かれているアイスを掬うのをサンジは珍獣でも眺めるように見ていたらしい。クスリと笑ってサンジに説明したそれにゾロの眉間にかすかに皺が寄りアイスを掬う速度が若干速くなった。
 オーダーした飲み物が届くまでの間に簡単に互いの紹介を済ませた所、ナミとゾロはサンジの通う中学から二駅はなれた私学に通っている事実が判明した。ナミの知り合いがサンジの学校にいるらしく、プログラムの中でサンジが着けていた紋章から学校が分かりこうして連絡をしてきたのだとナミが説明してくれた。
「ごめんね、サンジくん。こいつも悪気があったわけじゃないのよ、たぶん」
 フォローなのかフォローではないのか微妙な言葉を口にしてナミがオレンジジュースに浮かぶアイスを口に運ぶ。すでにアイスを食べきったゾロはストローで自らの髪と同じ色のソーダ水を飲み始めていた。
「こいつの迷子癖って天然記念物並みなのよ」
「俺は迷子じゃねえ」
 魔王の砦、最終決戦場。まるで中世の城のような建物のトラップをかいくぐり、あと少しで課題クリアだと気を緩めた瞬間、まさかまさかの床落ちのトラップを見事に発動させてくれたゾロと、そのゾロに腕を掴まれたせいで道連れとなったサンジは結局時間までにナミを待たせていた魔王の居室に戻ることが出来ず、”GAME OVER”の文字を見るはめになったのだ。
「一本道で迷えば十分迷子だ、てめぇ」
 そう、最後の最後は一本道。曲がりくねった通路でもなし、捻くれたトラップもなく、すんなりと終わるはずだったのだ。目の前のゾロが消えなければ。
「違う。テメェらがいなくなったから探してやってたんじゃねえか」
 ナミの拳によって起こされたらしい男は始めはぼんやりとサンジを見つめ、徐々にプログラムの中であった無愛想で目つきの悪い男へと変貌を遂げていった。
「自分が迷ってたんだってなんで理解できねぇんだ、このクソマリモ」
「うるせえ、グルグル」
 声を荒げさえしないものの二人の周囲に漂い始めた不穏な空気にチラリチラリとカウンター越しに店の主人の視線が向けられる。
「表出ろ・・・」
「上等・・・」
「え? ちょ、ちょっと、二人とも!」
 ガタンと同時に椅子を引き、これまた同時にテーブルに紙幣を叩きつけると、サンジはゾロを伴って店外へと足を向けた。
「えー、ちょっと、待ちなさいよ。ゾロ! サンジくん!」
 慌てたようなナミの声を背後から聞きながら仮想空間での借りを返してやるぜと鼻息荒くゾロを先導し公園に向かったものの、結局魔王の砦の二の舞となり、ナミと共にゾロの探索に一日を潰すはめとなったのだった。


~続く~


.

拍手[8回]

【2010/03/06 23:19 】 | パラレル設定
花束をどうぞ -2-

「あー、クソッ!!」
 ガンッと苛立ち紛れに床を蹴りつけサンジは装着していたゴーグルを毟り取った。
 目の前の液晶パネルには”GAME OVER”の文字が点滅し、自分の名前の横に”LOSE”の文字が表示されている。
「あのヤロウ・・・」
 グルグルと喉の奥で唸るように呟いてサンジはイライラと汗で湿りを帯びた前髪をかきあげた。
 後半組みとして『魔王の砦』のプログラムにアクセスするまではサンジは一発クリアし、クラスメイト達から受ける賞賛の声を信じて疑っていなかったのだ。事前情報として知っている限り自分の能力でクリアできないプログラムだとは思えなかったし、唯一の懸念であるパーティーメンバーの力不足も多少なりと自分がカバーできる範囲だと踏んでいた。
 のんびりとリラックスした状態で自分の番を待ち、バーチャルシステム専用のウエアに着替えて体育館に向かい、魔王の砦プログラムにアクセスした所までは予想通りだった。もしかしたらと、こちらも想像していた範囲内、ランダムパーティーのメンバーがサンジの学校の生徒ではなかった事も問題はなかった。たとえその二人が一人はヤル気を、もう一人はプライドを酷く刺激してくれたとしてもだ。
 一人はオレンジの髪のスタイル抜群の美少女で、もう一人は異様に目つきの悪い態度も悪い緑の髪の男子生徒だった。
「あーのー・・・バーサーカーめ!!」
 サンジは後続の組だった為、終わったからと言って急いでそのバーチャル室を出て行く必要はない。もちろんこの後も別のクラスが授業でこの場を使うだろうから何時までも居ることは不可能だったが、それでもサンジは腹立たしげに目の前のパネルを睨み付けて舌打ちを繰り返した。
 魔王の砦はやはり噂で聞いていた以上に難易度の高いものだったが、サンジの予想通り一発クリアできないプログラムではなかったのだ。
 だが、実際終わってみると”GAME OVER”の文字が表示され、サンジも他の級友たちと同じく再度このプログラムに挑まなければならないという事になってしまった。
「くっそぉぉ・・」
 地団太を踏むようにして悔しがってみても事実は事実として取り消すことは出来ないのだ。サンジはもう一度だけ怒りを床にぶつけるとダカダカと派手な音を立ててロッカールームへと向かって歩き出した。
 今回、ランダムで組み合わされたにしてはサンジのパーティーは非常に攻守のバランスがよく、且つ、優秀なメンバーだと、互いの能力値を確認してホッとしたのだ。オレンジの髪のナミという女の子は攻撃は多少苦手なようだったが他の女子の値からすればかなり高く、防御に関してはほぼ99%安心しておける能力を有していたし、プログラム内容を知っているのではないのか?と思ってしまうぐらい情報分析に優れていた。そして緑の髪のロロノアと名乗った男子生徒は異様なぐらい攻撃値が強く、防御に多少不安があるものの、妨害プログラムを一人で排除してしまうぐらい片手間にやってのけるぐらい強かったのだ。だから、サンジは攻撃面を彼一人に任せて、ナミと共に砦攻略のためのアレやコレやに奔走した。ナミは可愛く賢く頼もしかったし、会話はないもののコチラの意思が筒抜けなのじゃないかと疑ってしまうぐらい的確に邪魔プログラムとして出てくるモンスターもどきを排除する男の姿にサンジは最後の最後まで一発クリアを信じて疑っていなかった。
 だからまるでRPGの中に出てくる最終ボス、魔王が奥深くにいそうな砦に3人で踏み込んだとき、頭の中はうらやましそうなクラスメイト達の顔と攻略への質問攻めに答える己の姿を想像でいっぱいだったのだ。
「おーい、サンジー」
「あー、先行っといてくれー」
「おー」
  先にロッカールームで着替えていた級友に答えてサンジは汗に濡れたウエアをロッカーに放り込んだ。
 中学入学と同時に買い与えられたウエアはまだピカピカと新しく、当分買い換える時期は来そうにない。伸縮性にとんだウエアは高額な買い物である分、買ってから一年以内ならサイズ交換保証がつくのだ。女子生徒はあまり変化がないが、男子生徒は身長や体重に変化があるものが多い為保証金をつけて購入することが多いのだ。ただ、サンジはその期間を過ぎて、あと半年で中学を卒業しようというのに変化のない身長体重にクルリと巻いた特徴的な眉を顰めた。
 同じプログラムに参加していたということはあのロロノアという生徒はサンジと同じ学年だということになる。
 サンジより頭一つ分高く、一回りぐらい大きな体をした、今回のゲームクリアにならなかった原因は。
 PiPiPiPiPi・・・・バサバサと派手な音をたてて制服に着替えていたサンジの鞄から小さな機械音が漏れてくる。慌てて取り出した小型モバイルを覗き込めばナミという先程の少女の名前が表示されていた。
「・・・・ありがとう・・・・って・・・・ハハ」
 そういえばプログラムが始まる前にナミという少女とはアドレス交換をしていたのだと可愛らしく彩られた文字にサンジは苦笑した。3人パーティーではあるが全員がプログラムをクリアしなければならないというものではない。もちろん3人揃ってゲームオーバーになることもあれば、今回のようにナミだけがゲームクリアになることもある。
「どういたしまして・・っと」
 心の葛藤はおいて、ナミに柔らかな色彩の返事を返して、サンジは一つ溜め息をついた。
「ん?」
 返事を返すとすぐに手元で鳴ったモバイルに目を向ければ、またナミからメールが送られてきている。これはもしかして美少女とお近づきになれたのか!と喜び勇んで開いた文面にサンジは眉を寄せ、コトリと首を横に傾げた。
『今日の放課後時間ある?』
 ありますけど・・・と素直に返しながらサンジはウーン?と唸った。
『駅前のオールブルーに16時。OK?』
 OKっとハートマーク付きで返してサンジはニンマリと唇を歪めた。メル友になれればいいと思ってアドレスを交換したのだが、ナミが通う学校もこの近辺だったらしく一気にリアルお友達だとサンジはニヤニヤと笑み崩れた。
 今回の魔王の砦一発クリア出来なかったのは残念だったが、ナミという美少女と友達になれたのなら問題ないと、サンジはロッカーに入ったときとは別人のように上機嫌になりながら残りの授業へと向かったのだった。


~続く~


.

拍手[8回]

【2010/03/06 14:41 】 | パラレル設定
3/4 更新

海賊設定 『愛がなくっちゃね』 2話目 書き込みましたw


えー、実は昨夜どちらの話も2話目を書いていたんですが、久々に使っていた為、機能操作のポカをしまして、綺麗さっぱりどちらも消してしまったんですねぇ・・・(遠い目
何をやったかといいますと、一時保存機能を『保存した』と思い込んで、書きあがった花束2話目に愛が2話目を上書きして消した挙句、愛がの2話目を一時保存して、そのまま花束の3話目を書き始め・・・・一時保存(汗
さて、投稿しようと話の確認をしようとして2話目どちらも消しているということに気付きました・・・・・
一時保存で呼び出したのは途中まで書いていた3話目だったときの衝撃・・・・というか、呆然で
ほんと、どれだけボケてたのか・・・・・(涙

こんなボケボケ更新ですが、どうか最後までよろしくお願いします~(T T)

拍手[0回]

【2010/03/04 13:25 】 | 更新状況
愛がなくっちゃね-2-

「なあ、ちょっとだけ、腹ぁ割って話そうぜ?」
 そう俺は夕食が終わると同時に一部クルーに向かって声を掛けた。
「話ィ?」
「おう、そうだ。話だ」
 俺の言葉にむうっと唇を曲げてルフィが立ち上がったばかりの椅子に座りなおす。俺の提案にほんの少し眉を動かしただけでその場に留まったフランキー、ブルックもテーブルについたまま紅茶を啜って静かに待っている。どこかうんざりとした表情を浮かべたウソップの朝食はキノコで決まりだなと思いつつ、チラリと視線を寄越しただけで無言でグラスを傾けているゾロに俺は意外だと小さく目を瞠った。
「サンジくん、あたし達は出てた方がいいわよね」
 俺と無言の男達を見ながら苦笑といった表情を浮かべたナミさんに俺はかすかに頷いて見せた。
「すみません、ナミさん、ロビンちゃん」
「ふふ、わかったわ」
「お、俺は?」
 美女二人が軽く目配せして出て行く後姿を見送って、俺は他のクルーと同じようにテーブルにつくべきかそれとも出て行くべきかと困惑の顔を見せているチョッパーの帽子をポンと軽く押さえた。
「お前は居てくれ」
「よし! わかったぞ!」
 男性クルーが全員残る中で一人だけ出て行くことに抵抗を感じていたのだろうチョッパーは俺の言葉に嬉しそうに返事を返すといそいそと先程と同じように椅子に座りなおした。どちらにしてもチョッパーは今回の件に無関係であると俺は理解しているし、もし何らかの形で俺がキレてしまったら唯一状況を理解しているチョッパーに止めてもらうしかない。事態を収拾するどころか悪化させてしまっては意味がないのだ。
「ちょっとだけ待ってろ」
 俺は面々に向かってそう声をかけると片付け途中だった洗物を済ませ、あらかじめ用意してあった酒のつまみと共にそれぞれの手元にアルコールを満たしたグラスを配って回った。アルコールでそれぞれの口の滑りがよくなることを期待したのだが、約一名、まったく効果のない男がどこまで本音で喋ってくれるかが問題だった。
「さて・・・・」
 それぞれの手元にグラスを配り終え、俺も自分の席に座りながらコホンと一つ咳払いをする。本当の本音をいえば『誰が俺を見ている』という事を聞きたいのだが、チョッパーがいう言葉を信じるとすれば『本人に自覚がない』というそれを尋ねてみたことで、誰からも俺が欲しい答えは返ってこないだろう。ならば・・・。
「皆に聞きてぇことがある。嘘偽りなしで答えて欲しい」
 神妙な面持ちで俺が切り出したことに一瞬だけ場の空気が張り詰めた。



「・・・・・・・・俺の事・・・・・どう思ってる?」



「「「「はああ??」」」」


 俺の質問に間抜けな声をあげてそれぞれが間抜け面を向けてくる中で、ゾロだけがほんの少し眉を吊り上げただけだった。
「・・・・サンジ・・・」
 はあっと溜め息まじりのウソップの呼びかけに仕方ねえだろうと俺は心の中で悪態をつく。
 実際自分でももう少し言いようがなかったのかと反省しているのだが、どう言っても聞きたい内容は同じなのだ。この質問が一対一でしたものなら色々と問題もありそうだが、のらりくらりとはぐらかしつつ核心を暴くような会話に持っていくには時間も俺の忍耐力も持ちそうにない。
 実力行使で排除しない為にも妙な質問だがそれぞれに答えて、いや、考えてもらうしかないのだ。
「んーん? 好きだぞ」
 モグモグと先程夕飯を済ませたばかりのはずのルフィが目の前に用意しておいたルフィ専用のつまみ、大量のドーナツを頬張りながらのほほんと答えてくる。
「そうだな、面白い兄ちゃんではあるな」
「ヨホホホホ~私は今まで食べた中でコックさんの料理が一番美味しいですねぇ」
「あ、俺もそう思うぜ。なんっつうか味もいいけど、盛り付けが芸術的だよなあ・・・・ナミ達のだけだけど」
 ワイワイとルフィの意見に賛同しつつ、それぞれが俺に対する好意を表してくれるのだが、俺が知りたいのはそんなありきたりな感情なんかじゃなくて、もっとこう心の奥底にあるものなんだが・・と思いつつ、やっぱり示される好意に照れ笑いを浮かべた時だった。
「・・・・おもしれぇマユゲ」
 騒がしい声に混ざって聞こえたその小さな呟きにヒクリと自分の唇の端が引き攣ったのを感じた。


~続く~



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拍手[10回]

【2010/03/04 13:23 】 | 海賊設定
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